「古書資料・貴重書」として、およそ江戸末までに成立した日本の作品・資料の探し方、利用の方法を解説します。
日本史、日本文学について調べるツールは図書、データベースともさまざまなものがありますが、まず最初に参照すべきは次の2つです。
翻刻(本)とは、原資料を基に研究者等が判読した文字情報(テキスト)を活字にし、印刷したものです。原資料に比べ、初学者でも利用がしやすいという利点があります。
影印本(資料)とは、原資料を写真撮影し、印刷したものです。近年では、各所蔵館がデジタル画像をWeb上で公開しているケースが増えています。原資料の複製として利用することができます。
大学図書館等が所蔵する古書資料・貴重書を利用(閲覧)する場合、まず所蔵先を特定し、本学図書館を通じて、利用の可否を事前に確認してください。更に、「特別利用申請」といった、書類による事前手続きが必要な場合が多く、実際の閲覧までに数日~数週間程必要となる場合があります。
資料は歴史的・文化的な価値の高いものばかりです。取り扱いにはある程度の経験と熟練が必要な場合が多いので、初めは翻刻(活字)や影印(複製・デジタル画像)によって研究を行うのがよいでしょう。
古典籍を調べる時、よく利用されるデータべースが紹介されている。