早稲田大学で利用できる電子資料(データベース・電子ジャーナル・電子ブック)の利用方法を紹介します。近年、多くの学術情報が電子化され流通しており、学習・研究を進めるにおいて重要な情報源と言えます。
データベースとは、データを整理して保存し、効率的に検索できるようにしたものです。データベースの種類はさまざまで、統計のような数値情報、図書・雑誌の書誌情報や所蔵情報、雑誌や新聞の論文・記事、事典、辞書、判例集等を検索・利用するものなどがあります。CD-ROMやDVD-ROMなどを使って利用するものもありますが、最近では、オンライン上で利用する「オンラインデータベース」が主流です。
電子ジャーナルとは、雑誌の記事を電子化し、インターネット上で本文全文を読むことができるようにしたものです。「Online Journal、E-journal」とも呼ばれています。メリットとして、以下の点が挙げられます。
CiNii Research [国立情報学研究所](一般Webサイト)
雑誌論文、研究紀要の文献情報検索・引用文献情報
Web of Science [Clarivate Analytics](大学契約データベース)
自然・社会・人文科学分野の論文・引用文献索引
Scopus [Elsevier](大学契約データベース)
科学・技術・医学・社会科学の論文を検索する抄録データベース。WIPOほか、英・米・欧・日の特許発行機関の特許情報2,300万件以上を含む。
電子ブックとは、図書を電子化して、インターネット上で全文を読むことができるようにしたもので、E-bookとも呼ばれます。現在主に、英語の学術書、古い文学作品、事典・辞書などが電子ブック化されています。
図書館ホームページ上で提供している「学術情報検索」では、早稲田大学で契約しているデータベース・電子ジャーナル(パッケージ単位)・電子ブック(パッケージ単位)のほか、図書館員が選んだ便利なWebサイトが登録されています。電子資料を活用して必要な情報を探すには、目的にあったツールを選ぶことが大切です。学術情報検索の「データベースを探す」の詳細検索では、データベースを分野別に検索したり、「雑誌論文・記事」「電子ブック・電子化コレクション」「事典・辞書」など資料タイプを選択したりすることもできます。WINEではデータベース名で検索することも可能です。
大学で契約している電子資料を利用できるのは、本学所属の学生・教職員に限ります。「所沢キャンパスのみ」など、契約上、利用対象者が限定されている電子資料もあります。また同時接続数に制限がある場合もありますので利用が終わりましたら、すみやかに画面の「logout」や「exit」といったボタンを押して終了してください。
大学で契約している電子資料を利用する際は、定められた利用規定を守ってご利用ください。一般的な注意点については、「電子資料の利用上の注意」を参照してください。
読みたい電子ジャーナルが決まっている場合は、WINEの画面上部のメニュー「雑誌・電子ジャーナル検索」を使って、雑誌名やISSN(国際標準逐次刊行物番号)から、早稲田大学で利用できる電子ジャーナルを調べることができます。
WINE (Waseda University Library Discovery Service) (図書館Webサイト)
早稲田大学図書館の蔵書と電子資料を一度に探すことができる統合検索サービス(Discovery)
無料で公開されているオープンアクセスの電子ジャーナルも増えています。例えば、Googleなどの検索サイトで、論題を ””(ダブルクォーテーション記号)で囲んで検索(フレーズ検索)してみると、無料で読めるものが見つかる場合があります。
早稲田大学の総合検索システムWINEには、電子ブックの多くが収録されており、個々の電子ブックの書名などから検索することができます。読みたい電子ブックが決まっている場合は、タイトル名やキーワード、ISBN(国際標準図書番号)から検索してください。検索結果一覧で、「資料の状況」を「オンラインで利用可」に指定すると、電子ブックを含む電子資料に絞り込むことができます。