Wileyよりいくつか最新情報をお知らせ申し上げます。
- Wiley Digital Archives (WDA) に、手書き文書をテキストに変換する新技術 ATRを導入
- JOSS 2021でWileyがセミナー「進化するオープンアクセスの展望」
- Wileyとスイスの大学コンソーシアムが"Read and Publish" OA契約を締結
1. Wiley Digital Archives (WDA) に、手書き文書をテキストに変換する新技術 ATRを導入
学協会が所蔵する歴史的なアーカイブ資料をデジタル化する Wiley Digital Archives (WDA) に、AIを応用した新技術 ATR(Automated Text Recognition・自動テキスト認識)が導入されました。
ATRは、WDAに多数収録されている手書き文書を、AIによってスキャン画像から文字テキストに変換し、全文検索やテキスト出力・自動翻訳を実現する技術です。ATRによって、読みにくい手書き文書が格段に扱いやすくなり、これまで埋もれていた歴史的資料の再発見や、自分の研究に有用な資料の効率的なふるい分けが可能になると期待できます。
このATRに焦点を合わせたオンライン利用講習会(日本語)を、6月23日(水)17時より開催します。ATRの導入によってWDAの利用がどのように便利になるかをご説明するとともに、実際のWDAサイトを使ってのライブデモによって、その機能を体験いただきます。
2. JOSS 2021でWileyがセミナー「進化するオープンアクセスの展望」
オープンサイエンスをテーマとした日本最大のカンファレンス「ジャパン・オープンサイエンス・サミット2021(Japan Open Science Summit 2021、JOSS2021)」は、2021年6月14日(月)〜19 日(土)に昨年に続きオンライン形式で開催されます。
この中でWileyは、「進化するオープンアクセスの展望」と題して、セミナーを開催します。海外および日本でのOAの展開に関心をお持ちの方に、広くご参加をおすすめします。
- 日時: 6月17日(木) 12 : 00~13 : 30
- 参加方法: セミナーへの参加登録は、近日中に受付を開始する予定です。JOSS 2021サイトの セミナー詳細情報に参加登録ページへのリンクを掲載しますので、そこからお申し込み下さい。
3. Wileyとスイスの大学コンソーシアムが"Read and Publish" OA契約を締結
Wiley社とスイス大学学長会議 swissuniversities は4月29日、"Read and Publish" OA契約の締結を発表しました。これにより図書館コンソーシアム Consortium of Swiss Academic Libraries (CSAL) に加盟する40余りの大学・研究機関の所属研究者は、Wileyが出版する全ジャーナルにアクセスできるとともに、1,400誌に迫るハイブリッドジャーナルで論文をOA出版できるようになります。今回のOA契約は、Wileyにとって世界で14番目、また今年2021年に入ってから6番目のものとなります。